アーティスト

“ベースが僕を見つけてくれた” – ライアン・マナ

By: ディノ・モノエクセロス

Photography by Rik Kirby

この仕事や、もちろんベース・コミュニティについて、僕が本当に好きなところのひとつは、結局のところ、みんな同じタイプの人間だってことです。ジャンルもスタイルも違うベーシストを20人くらい並べて、それぞれの歩みを見てみると、音楽をどう追いかけてきたかとか、どういう流れでベースに行き着いたかっていう部分は、ほとんどの場合驚くほど似ているんです。

その上、ほとんどの場面において、ベーシストとしての私たちの役割もまた非常によく似ています。つまり、曲を土台から支えることです!

もちろん、こうした話には例外もあります。既存の枠組みをはるかに超え、自分だけの唯一無二の表現を生み出している超絶技巧のプレイヤーも数多く存在します。彼らは「伝統的な」ベース・プレイの在り方そのものを押し広げてきました。しかし、彼らにキャリアの歩みについて話を聞いてみると、結局のところ、私たちは皆とてもよく似た道を歩んできたのだ、ということに立ち返るのです。

どんな音楽スタイルを演奏しているかは関係ありません。だからこそ、ベース・コミュニティは、スタイルやレベル、年齢、性別を問わず、仲間をとても自然に受け入れることができるんだと思います。それが理由で、ベーシストは優れたプロデューサーになることが多いのかもしれませんし、あるいはプロデューサーが良いベーシストになるのかもしれません。リズムとハーモニー、つまり、まあ…曲の土台みたいなものをつなぎ合わせているのが、たいてい僕らベーシストなんだと思います。

というわけで、「結局みんな同じなんだよね」って話と、僕がこの仕事を好きな理由はそこにつながります。ありがたいことに、これまで世界中のベーシストに、何百人どころか何千人レベルで出会ってきました。中には「火星から来た」って本気っぽく言っていた人もいたくらいです(笑)。その多くとは、ソーシャルメディアのおかげで今もつながっています。そう、見つけようと思えば、ソーシャルメディアには素晴らしい使い方があるんですよ。そして、今も友達だと思っている人が本当にたくさんいます。

今回の Ampeg 創立75周年を祝うこの最新プロジェクトは、今でもずっと僕をワクワクさせてくれています。長年 Ampeg を愛用してきたプレイヤーやプロデューサーたち――この企画がなければ、きっと出会うことのなかった人たち――と知り合うきっかけにもなりました。「Get It In Writing」の仲間であり、僕らの良き友人でもあるダニエル・リストン・ケラーのおかげで、彼の幅広い友人・同僚ネットワーク(プレイヤー、プロデューサー、エンジニア、テックなど)を紹介してもらえただけでなく、Ampeg が彼らにとってどんな存在なのか、そして音楽を作る中で彼らが担っている役割や想い――彼はその本質までしっかりとすくい取ってくれました。

というわけで、ここでライアン・マナを紹介させてください。ライアンは、さきほども触れた通り、本当に“僕らの仲間”そのものみたいな存在です。多くのベーシストと同じように、彼もベースを「見つけた」……と言いたいところですが、実際は、僕らみんなと同じで、ベースのほうに見つけられたタイプですね。特に、最初の Ampeg SVT-7PRO を手にしたときに、「つまみをあれこれいじらなくても、いいベースの音が簡単に出せるんだ」ってことに気づいたそうです。ライアンは、自分のバンド Unit 287 での歩みや、Ampeg がどうやって彼のサウンド、そしてバンドの中でのクリエイティブなプロセスの大きな一部になっていったのかを語ってくれています。この話を、ベーシスト目線だけではなくて、長年バンドをやってきた人間として聞いてみると、「ああ、これって自分たちと同じだな」ってきっと感じるはずです。 そう、ベースに見つけられたのは僕らだけど、その前に音楽が先に僕らを見つけてくれたんですよね。ライアン、Ampeg のストーリーの一部になってくれて本当にありがとう。そして、次の75年に乾杯!!!

Dino Monoxelos black and white portrait

ディノは、25年以上にわたりAmpegの世界で活動し、世界中でセミナーやクリニックを開催してきました。また、彼はMel Bay社と自身の出版会社MonoTunes Musicから出ている4冊のベース教則本の著者でもあります。彼のお気に入りのベースはMTD 534-24です。


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