アーティスト
ドムのビッグ・アド“ベンチャー”:ツアーレビュー
By: ドム・リベラティ
私は大変うれしいことに、4月下旬から6月上旬にかけて、The Callingのツアーでブラジル全土とメキシコを少し巡るラテンアメリカツアーに参加し、自分のソロプロジェクトLIBERATIとしてもオープニングアクトを務めるという素晴らしい機会を得ました。ツアーの素晴らしい経験に加え、SGT-DI/Venture V12ヘッド/VB-88キャビネットを十分に試すことができました。
いくつかの著名なブラジルのメディアによると、このツアーはブラジル国内でアーティストが行った最長のツアーだったそうです(テレビ出演を除きブラジルだけで23公演!)。私たちはマナウスからリオまで、バン/飛行機/バスで移動し、クラブ/劇場/野外劇場/フェスティバル/テレビショーなど、さまざまな規模の会場で演奏しました。

セットアップ
ツアー日程の輸送事情に加え、長距離を短期間で移動するために、25公演以上のツアーのうち3〜5公演では、Venture V12とVB-88以外のAmpegアンプも使用しました。それらは時に私よりも先行して次のショーが行われるブラジルの別の地域に送られているからです。代替のアンプ装備は通常SVT-4PROまたはSVT-7PROとSVT-810Eでしたが、これらのアンプはステージ上のいうなれば中音して使用していたため、私のセッティングに特に影響はありませんでした。すべてのテレビ出演を含めてVenture V12とVB-88は25公演、SGT-DIは28公演で素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたと言って間違いないでしょう。

SGT-DIは私のトーンとルーティングのハブの役割でした。私はDI信号をFOH(フロントオブハウス)に送っていました。その際、保存してあった810キャビネットのIR(偶然にも1960年代のスクエアバック)を使い、ウルトラブーストは一切かけず、EQもほぼフラット、SGTは常に軽いB15セッティングで、チューブサチュレーションの雰囲気を少しだけ加える程度。そしてSGT-DIの1ノブ・コンプレッサーを使って、HX StompのAmpeg Opto Compモデルではキャッチしきれなかったトランジェントを軽く抑えるためのオールラウンドコンプレッションをかけました。HX Stompはここではエフェクターのハブとして活用しています。したがって、SGT-DIのXLRアウトからは、私のすべてのエフェクト/プリアンプ/IRの音色がFOHとIEMに送られる一方、SGT-DIのスルーアウトはV12のフロントにルーティングされていました。

このセットアップにより、FOHエンジニアが毎晩必要とするもの(広々とした劇場での低音のカットや、フェスティバルでのミッドのうなり感の追加など)を提供できる柔軟性が得られました。また、SGT-DIのスルーアウトを使用することで、会場によって生じる様々な低域の増減に起因するステージ上のボリューム変化にも柔軟にも対応できるようになりました。また、ダークな音場ではVB-88のホーン/HFをオンにし、フラットや明るめの音場ではオフにしました。いずれのケースでも、HFを完全にオンにすることはなく、-6dBが私の好みのワイルド具合です。

トーンセッティングの異なる2つのスタックを持ち合わせているという柔軟性によって、オープニングセットとThe Callingのセットの間でほとんど変更がなく、スムーズで迅速なサウンドチェックができました。
パッシブのFender Jazz BassとアクティブのMusicman Stingray5を使いましたが、Venture V12はどちらの楽器でも素晴らしくいいサウンドでしたね。いわゆるゲインステージングに関しては、Line 6 G70やStingray5のオンボードプリアンプで2台のベース間の調整を必要に応じて行っていました。SGT回路のちょっとマニアックな使い方なのですが、FOHとIEMに送る音色にはSGT-DIのB-15サウンド、V12に送る音色にはV12に搭載されたSGT回路のSVTサウンドにするのがお気に入りです。目を閉じれば、V12/4PRO/またはSVT-CLのどれなのか分からないくらい、ブレイクアップや低音が感じられました。ステージボリュームも全く問題ありません。実際、私は毎晩のようにかなり大音量で演奏していましたが、バンドメンバーやサウンドテクニシャンから文句を言われたり、靴を投げられたりすることは一度もありませんでした。

耐久性
私が最も感動したのは、VB-88の耐久性です。パッド付きのカバーだけで、このキャビネットは最も過酷な道(ブラジルを旅行したことのある人ならわかると思います)で、バンやトラック、バスに大量の他の重い機材と一緒に長時間乗せられ、激しい暑さと湿度の中を移動しても無傷のままでした!カーボンファイバー風のトーレックスと厚いパッドカバーのおかげです。それに、私はPFスタイルのアクセサリーグリルを選びましたが、取り付けやガタつき、耐久性や傷に関しても全く問題はありませんでした。

私のVenture V12は底部にネジ穴の開いたGatorの2Uラック棚に収納されています。棚の穴を使ってV12の足を合わせ、足のネジを外し、棚にヘッドを置き、ネジを戻して6UのSKBケースにヘッドを固定。上記の写真は、25回のショーを経た後のヘッドです!
結論
Ventureシリーズの魅力を伝える(私の仕事ですからね)という点においては、“実際に”ツアーで使うことができて、V12とVB-88を十分に試し、その価値を証明することができたことに満足しています。多くのショーで会場に備え付けのよくあるSVT-CL/810のスタックをVentureの目の前に持ってきては、サウンドクルー達がVentureがいかに小さくて軽いかとびっくりする姿を見るのが快感でした(810の半分の重さですからね!)。

そのため、ライブのプロモーターやステージマネージャーの中にはその場でVentureキャビを買わせて欲しいとか、置いていって欲しいとせがんだりされてなかなか大変でした。まとめると、このVentureシリーズ/SGT-DI、そしてこれらの機材が世界中のベーシストに与えているものを非常に誇りに思います。あなたと共にステージ上で見られることを楽しみにしています!


ドム・リベラティはAmpegのプロダクトオーナーですが、それだけではありません。彼はプロデューサー、ソングライター、そしてグラミー賞にノミネートされたベーシストでもあります。彼はスタジオやステージで役立つたくさんの良いヒントを共有してくれるでしょう。彼のステージでのお気に入りのベースは、青いAmerican Original 60s Pベースで、スタジオでのお気に入りはサンバーストのAmerican Deluxe Jazz Bass Vです。
