ニュース

サイズは本当に重要?

By: ディノ・モノエクセロス

このトピックについて、ニューヨークのタクシーよりも何度も繰り返されてきた話題ということは重々承知していますが、もう一度だけお話させてください。

このトピックは、「Bass Amplifier Only」というFacebookのユーザー・グループで取り上げられたことがありました。これは議論したり批判したりする話ではなく、純粋に語り合うべき良いテーマだと思っています。だから、好きな飲み物とスナックを片手に、気楽に話していきましょう。

結局最も大切なのは、どんな機材がその仕事に一番適しているか、ということですよね? そしてもっと重要になるのが、どんな機材があなたの演奏をインスパイアして、最高のあなたらしさを引き出してくれるかだと思っています。

(別のブランドの)1×15インチのコンボアンプを使っているある人が、「部屋の大きさに関係なく良いDIやマイキングをしていれば、それだけで十分だ」と言っていました。確かに単に「仕事をこなす」という点ではその通りかもしれませんが、ここには実にたくさん考慮に入れるべき点があるので、1本のブログや会話の中で全てを語りつくすのは難しいかもしれません。それでも今回このブログが考えるきっかけになれれば嬉しい限りです。

少し科学的な観点からですが、技術と知識、現場経験において私の知る限り最も優れている、BAOのモデレータで創立者のホッド・ミーハンが、共振や大型アンプと楽器の関係についてこう語っています。

「マイクやDIを使う場合、そして低音域のローB音や長い投射距離(音源から遠くまで音を届ける距離)を再生できるキャビネットを使用する場合、そのサイズは特に重要です。例えばJBL E-140スピーカーを搭載したキャビネットは、ベースのボディ本体と強く相互作用し、楽器のネックに沿っていくつかの周波数ポイントで共鳴振動を引き起こします。さらにそのキャビネットの上に6本のパワー管とプリ管からなる大出力アンプを積めば、ベースと物理的な共鳴の相互作用をしない小型アンプと比べると倍音は限りなく豊かになります。この相互作用こそが、一見単調と思えるベース音をリスナーの骨格にまで響くような物理的な共鳴体験を生じさせているのです」。

私は共鳴振動については詳しく語ることはできないのですが、最後の「リスナーの骨格に響く」という感覚については、自分自身やバンド仲間の体験として確かに言えることがあります。それは、ステージで自分のお気に入りのアンプを背負って演奏しているときの自分自身の感覚です。例えばそれは、ステージ上で自分の後ろにお気に入りのアンプを置いた場合に感じるもので、私の場合はV-4BやSVTヘッドに212キャビや810キャビを使用している時の感覚です。もちろんステージの大きさ、会場、機材搬入(自分で搬入するかどうかも含めて)、一緒に演奏するミュージシャンや彼らの機材、PAを通すのか、PAの担当は誰か、IEM(インイヤー・モニター)の使用の有無など様々な要素によって変わってきますので、単に音量やステージ上で一番大きい音を出すことが目的ではありません。繰り返しになりますが、結局は自分の感覚、そして背後からくる振動がどのように自分の演奏に影響するかが大事だと思っています。そしてもう一歩踏み込むなら、その振動が共演しているメンバーにどう影響して、その結果彼らがどう感じて、自分とどう関わってくるか、そこまで繋がっていると考えています。
IEMだけで演奏したことも沢山ありますし、現代ではそれが必要な場合が多いことも理解してはいますが、「隣で俺の尻を蹴っ飛ばしてくれる、あのアンプの感じがやっぱり恋しいんだよ」
そう言わなかったドラマーには、まだ一度も会ったことがありません。

小型のコンボアンプを使って大きな会場でライブを行うことができるかと言われれば、多分できると思います。ただし、収穫逓減の法則があてはまることになるでしょう。実際、巨大なドームやスタジアム級の会場になってくると、大型のアンプの重要性は低くなります。昔のように非力なPAシステムの時代であれば、ステージの後ろに文字通り810キャビの壁が必要だったかもしれませんが、現代のPAシステムであれば、特にIEMを使用している場合、ほとんどのベース用機材はスタジアム・サイズのステージ全体をカバーしきれません。とはいえ、正直言って私たちのようなプレイヤーは、そのような大きなステージを経験することは滅多にないんですけどね。

ここでお話ししている会場は、近所のスポーツ・バーから中〜大型のフェスのステージまでを指しています。

私自身としては、だからこそ複数の機材を使い分けているのです。アンプ・メーカーで働いていて、私というアンプ中毒をサポートしてもらえるのは大変有難いことなんですが、Ampegで働く前から自分の仕事の内容に合わせていくつかのアンプを使い分けていました。

結局、大事なのはあなた自身の好みですし、冒頭で述べたように、あなたが最高のパフォーマンスを引き出せるかどうかが全てなのです。ただし、機材に対しての期待値とその日のギグ内容について現実的であることも大切です。私はコーヒー・ハウスのような小さなライブ会場にSVTのスタックを持って行ったり、大型フェスのステージにRocket Bassのコンボアンプを持って行くことはまずありません。後者の場合でも、つまり小さなアンプでフェスに出る、という話も結局は誰と演奏するか、ラウド・ロックのトリオなのか静かなフォークのライブなのかにもよります。

私も実際は、ライブでアンプのサイズを間違えたと感じたことは何度もあります。ですので、時には両方持って行くこともあるんです(そうなんです。職業柄最適な機材を用意しておくことに強いこだわりがあるのです!笑) だからこそ、どんなシチュエーションにも合うように、様々なサイズや出力のAmpegアンプをラインナップしているのです。私は、その全てのアンプを弾いてきたからこそ、他のプレイヤーにどのアンプが合っているのかをアドバイスできると思っています。

とにかく、気持ちよく演奏できるものを使って、演奏をインスパイアしてくれるアンプを使いましょう。そして何より重要なのは、心の底から楽しむことです!!!

次回まで、もっとベースを弾き倒しましょう!

Dino Monoxelos black and white portrait

ディノは、25年以上にわたりAmpegの世界で活動し、世界中でセミナーやクリニックを開催してきました。また、彼はMel Bay社と自身の出版会社MonoTunes Musicから出ている4冊のベース教則本の著者でもあります。彼のお気に入りのベースはMTD 534-24です。


BY CATEGORY