アーティスト
Ventureシリーズ Featuring
Nob(MY FIRST STORY)
延本文音(GOOD BYE APRIL)
2024.09.03
Ampegの絶対的な信頼感に、ソリッドな音と機動性が加わった(Nob)
この軽さは、ミュージシャンもローディーさんもみんな助かります(延本)

若い世代を中心に、絶大な人気を誇るロック・バンドMY FIRST STORYの重低音を担うNob。メジャーデビューから1年、さらに勢いを増すAORバンドGOOD BYE APRILでボトムを支える、延本。タイプの異なるベーシスト二人は、モダンなサウンドと機能を持つVentureシリーズのアンプ・ヘッドとキャビネットをどのように使いこなすのか。二人の個性溢れるサウンドとトークを紹介しよう。
V7+VB-88
軽いのに下の帯域がしっかり出て、使いやすい!(Nob)
重い方が良いという神話にカウンターを入れるモデルです(延本)
非常にパワフルでありながら、これまでにない軽量化を実現し、機動性を高めたAmpeg Ventureシリーズは、ヘッド3種(Venture V3/V7/V12)、マッチング・キャビネット6種(Venture VB-112/115/210/212/410/88)で構成されている。
ここではまず、ライブハウス/リハスタにぴったりな700W出力のV7ヘッドと、800W入力/8インチ×8基のスピーカーでパワフルながら29.5kgの重量を実現したキャビネットVB-88の組み合わせを、二人にチェックしてもらった。

──V7+VB-88の組み合わせを弾いてみた感想を聞かせてください。
Nob 音がいいですよ。ヘッドもキャビも軽量なのに下の帯域がしっかり出るし、使いやすい。EQがフラットの位置からチェックし始めたけど、最初からいい音だからね。
延本 Nobさんのエッジが効いた音、かっこいいですね! 私はあたたかい音が好きなんですけど、アンサンブルの中でグッと出たい時にはしっかり出る、そんな音を作りたいんです。そのためにはミドルの調整が重要なんですけど、ミドルを上げるとぼやけて他の楽器の邪魔になってしまうアンプもあるんですね。でもV7はミドルを上げても音がぼやけず、前に出ながらも、あたたかみがある。すごくいい感じです。
Nob いいよね。もう他にペダルとか要らないレベルで気持ちいい。僕はコンプを結構かけるんですけど、V7のコンプのつぶれ具合はいいですよ。
──軽さや機動性についてはいかがでしょう?
Nob 軽いですよね。このキャビは29.5kgですか。僕のキャビはケースも含めると80kgくらいあるんで、これはめちゃくちゃ軽いと思います。軽くていい音がでるし、女性のプレイヤーにも凄くいいかも。
延本 ヘッドも軽いですよね。3.1kgですか!? 私、普段はキャビの上のヘッドを誰かの力を借りないと下ろせなくて、いつも申し訳ないなと思っているんですけど、これなら一人でできますね。
Nob なんかね、ベースのアンプやキャビネットって、重い方がいい音がするみたいな風潮があるでしょう?
延本 ありますね。でもこれは、そういう神話にカウンターを入れるようなモデルですね。
Nob これならバンドマンやスタッフの腰が守られますね。ライブハウス、それからリハスタにも最高だと思います。
延本 これがVentureシリーズの定番の組み合わせということですが、納得のモデルでした。
●V7の特長
シリーズ3機種の中で中間のポジションのVenture V7(700W)は、機動性に富みギグ・バッグやキャリング・バッグで簡単に持ち運ぶことができ、ツアーの多いベーシストにも最適なモデル。クラスD回路を採用した電源セクションはVentureシリーズ・キャビネットをはじめとする様々なベース・キャビネットに十分な出力を供給する。
・700W @ 4Ω
・3バンドEQを搭載したAmpeg伝統のプリアンプ
・無段階で可変可能なミドル・コントロール
・Ultra Hi/3ウェイUltra Loスイッチ搭載
・SVTまたはB15のボイシング切り替え可能なSGTオーバードライブ回路(フットスイッチでオン/オフ切り替え可能)
・可変コンプレッサー
・重量:3.1kg
●VB-88の特長
前面にバスポートを搭載したVenture VB-88ベース・キャビネットは、800W(RMS) / 1600W(program)4Ωの許容入力を誇りながらも重量はわずか29.5Kgの軽量化を実現している。堅牢な構造でカーボンファイバー調のトーレックスが採用されたキャビネットは、カスタムボイス8インチLavoce製ネオジム・ウーファー8基とHFドライバーを搭載。単独での使用はもちろん、VB-88を追加しV12ヘッドと組み合わせて使用することで、更に驚異のサウンドを体感することも可能だ。別売りのパッド入り保護カバーが用意されている。
・800W(RMS)/1600W(Program)@4Ω
・超軽量かつ堅牢な構造
・カーボンファイバー調のトーレックスとモダンなAmpegロゴ
・カスタムボイスLavoce製ネオジム・ウーファーとHFドライバー搭載
・可変可能なHFアッテネーター
・キックバック・スタイルキャスター及びタオルバー装備
・重量:29.5Kg
V3+VB-112
パソコンより軽いのに、驚くほど良い音! (Nob)
ヘッドはギグ・バッグのポケットに入れて持ち歩けます(延本)
続いて、小規模サイズのライブに最適なV3ヘッドと、12インチ×1基のスピーカーを搭載したキャビネットVB-112の組み合わせをチェックしてもらった。

──V3+V B-112の組み合わせについて、インプレッションをお聞かせください。
Nob とんでもなく小さいですね。これでヘッドは300Wですか。
延本 そうですね。機能としてはコンプがないだけで、上位機機種のヘッドと同等の内容になっているそうです。
Nob しかも、重さが1.8kgでしょ? パソコンより軽いという。
延本 これならベースのギグ・バッグのポケットに入れて持ち歩けますね。
Nob アンプ直でいいが音するし、これならエフェクターは要らないというか、エフェクターを買う代わりにV3を買うって選択肢もあるよね。
延本 プリアンプとかいろいろ買って、ライブハウスの使い慣れないアンプを使って音がブレちゃうより、これだけ買ってどこにでも持っていくというのはアリですよね。
──音について感じたことを教えてください。
Nob こんなに小さいのに、ローがしっかり出ますね。本当にびっくりするくらい良い音がします。これ、ベッドルームにいいなと思ったんですけど、それだけじゃもったいない。これを持ってライブやリハに出かけましょう!
延本 音のバリエーションもつけられるのも、良いですね。ライブ中に曲によってキャラクターを変えたいことがあるんですけど、スラップの迫力の調整って筋力だけで調整しようとすると結構難しかったりするんですよ。それで私は足元にスラップ用のプリアンプを何個か繋げたりして対応しているんですけど、V3ならスカっぽいリズムの曲にはUltra Loスイッチを入れるとか、パワフルなスラップが必要な曲ではSGTオーバードライブのSVTの方を使うとかすれば、足元がなくてもスイッチ一つで調整できちゃいます。
Nob 小さいけど、音量もローも十分だし、ライブでモニターしにくい場合は台に上げればいいので、僕は小さめの会場だったらこれで十分ですね。
延本 私はアコースティックの現場も多いんですけど、アコースティック・ベースって良くも悪くも音がふわっとしてしまうんです。そこでこのセットを使えば、音が締まるし、持ち運びも楽でいいなと思います。
Nob マイクで録ってもいいし、ラインで出してもいい。本当、マジでこれでいいです。いや、これがいいです!
●V3の特長
シリーズ中、最も小型で軽量なVenture V3(300W)は、ギグ・バッグやキャリング・バッグで簡単に持ち運ぶことができて、ツアーの多いベーシストにも最適なモデル。クラスD回路を採用した電源セクションはVentureシリーズ・キャビネットをはじめとする様々なベース・キャビネットに十分な出力を供給する。
・300W @ 4Ω
・3バンドEQを搭載したAmpeg伝統のプリアンプ
・無段階で可変可能なミドル・コントロール
・Ultra Hi/3ウェイUltra Loスイッチ搭載
・SVTまたはB15のボイシング切り替え可能なSGTオーバードライブ回路(フットスイッチでオン/オフ切り替え可能)
・重量:1.8kg
●VB-112の特長
前面にバスポートを搭載したVenture VB-112キャビネットは、250W(RMS) / 500W(program)@8Ωの許容入力を誇りながらも重量はわずか12Kgの軽量化を実現したモデル。堅牢な構造で、カーボンファイバー調のトーレックスが採用されたキャビネットは、カスタムボイス12インチLavoce製ネオジム・ウーファー1基とHFドライバーを搭載している。単独での使用、または2台目のVB-112と組み合わせて使用でき、より幅広いサウンドをクリエイトすることも可能だ。
・250W(RMS) / 500W(program)@8Ω
・超軽量かつ堅牢な構造
・カーボンファイバー調のトーレックスとモダンなAmpegロゴ
・カスタムボイスLavoce製ネオジム・ウーファーとHFドライバー搭載
・可変可能なHFアッテネーター
・縦置き/横置きどちらの設置も可能
・重量:12Kg
V12+VB-410+VB-115
迫力が、さすが最終形態! 良すぎて笑います(Nob)
この軽さでアリーナ・クラスの音が出せるの、やばいです(延本)
最後に、1200W出力のV12ヘッドと10インチ×4基のVB-410キャビ、さらに15インチ×1基のVB-115キャビを組み合わせた、Ventureシリーズの最終発展型ともいえるセットを試してもらった。

──このセットを弾いていただいた後に、お二人とも笑っていましたね。
Nob 良すぎて笑っちゃいますね。迫力が、さすが最終形態って感じです。
延本 音が大きいんですけど潰れていなくて、めっちゃ気持ちがいいんですよ。EQをいじらなくてもハイもローも十分に出て、弾いていて本当に気持ちがいいです。
Nob 出力が大きいというだけではなく、キャビネットを2台使っているところもポイントでしょうね。VB-410からハイが、VB-115からローがしっかり出ています。
延本 めちゃくちゃ骨太だし、アンプ直でもバリエーションも豊富で、どのジャンルでも使えると思います。
──操作性や機動性についてはいかがですか?
Nob 前面のコントロールの効きが良くて使いやすいのはもちろん、後ろにはセンド&リターンがあって、しかもドライ/ウェットのミックスができるとか、プリアンプ・アウトもあるとか、ライブはもちろん、実はレコーディングにも使えるなという印象です。しかも、これもやっぱり軽い。実際に持ってみたんだけど、マジで軽いです。
延本 ベースのハードケースでヒーヒー言っている私には、この軽さは本当にありがたいです。この軽さで、アリーナ・クラスのライブができる音が出せるのはやばいですよ。
Nob ミュート・スイッチの使いやすさとか、今ミュートされているかどうかが一目でわかるみやすさなんかも、現場のことがよくわかっているよね。
延本 私はまだアリーナでライブという経験がないので、いつかそうなった時にはアンプ・ヘッドとキャビを手に入れる必要があるんですが、その時はぜひこのセットで鳴らしたいと思います!
●V12の特長
Venture V12(1200W)は、シリーズの中で最も高出力ながら3.8Kgの軽量化を実現、ギグ・バッグやオプションのキャリング・バッグで持ち運ぶことができ、ツアーの多いベーシストにも最適だ。クラスD回路を採用した電源セクションはVentureシリーズ・キャビネットをはじめとする様々なベース・キャビネットに十分な出力を供給する。
・1200W @ 4Ω
・3バンドEQを搭載したAmpeg伝統のプリアンプ
・無段階で可変可能なミドル・コントロール
・Ultra-Hi/3ウェイUltra Loスイッチ搭載
・SVTまたはB15のボイシング切り替え可能なSGTオーバードライブ回路(フットスイッチでオン/オフ切り替え可能)
・可変コンプレッサー
・重量:3.8kg
●VB-410の特長
前面にバスポートを搭載したVenture VB-410キャビネットは、600W(RMS)/1200W(program)@8Ωの許容入力を誇りながらも重量はわずか19Kgの軽量化を実現している。堅牢な構造で、カーボンファイバー調のトーレックスが採用されたキャビネットは、カスタムボイス10インチLavoce製ネオジム・ウーファー4基とHFドライバーを搭載。単独での使用はもちろん、VB-410、VB-210、もしくはVB-115と組み合わせて使用でき、より幅広いサウンドをクリエイトすることも可能だ。
・600W(RMS)/1200W(program)@8Ω
・超軽量かつ堅牢な構造
・カーボンファイバー調のトーレックスとモダンなAmpegロゴ
・カスタムボイスLavoce製ネオジム・ウーファーとHFドライバー搭載
・可変可能なHFアッテネーター
・重量:19Kg
●VB-115の特長
前面にバスポートを搭載したVenture VB-115 キャビネットは、250W(RMS) / 500W(program)@8Ωの許容入力を誇りながらも重量はわずか15.4Kgの軽量化を実現したモデル。堅牢な構造で、カーボンファイバー調のトーレックスが採用されたキャビネットは、カスタムボイス15インチLavoce製ネオジム・ウーファー1基とHFドライバーを搭載している。単独での使用はもちろん、他のVentureシリーズ・キャビネットと組み合わせて使用でき、より幅広いサウンドをクリエイトすることも可能だ。
・250W(RMS) / 500W(program)@8Ω
・超軽量かつ堅牢な構造
・カーボンファイバー調のトーレックスとモダンなAmpegロゴ
・カスタムボイスLavoce製ネオジム・ウーファーとHFドライバー搭載
・可変可能なHFアッテネーター
・重量:15.4Kg
総評/まとめ
どのモデルも音の立ち上がりが速いのが印象的(Nob)
まずV3+VB-112から始めて、パワーアップしていくのもアリ(延本)

──本日、Ventureシリーズの3セットを弾いていただいた感想を、改めて聞かせてください。
Nob どのセットも、音が良くて軽くて、それから音の立ち上がりが良いのが印象的でした。
延本 立ち上がりは本当にそうで、どれもストレスなく弾けました。
Nob あとはやっぱり、本当に軽くて驚きましたね。VB-88なんて8発のキャビをあんなに簡単に持てるって、ちょっとありえないですよ。VB-88にはキャスターが付いていて押して歩けるようになっているんですけど、感覚的には掃除機を押すようなレベルでしたから。
延本 この軽さは、ミュージシャンもローディーさんもみんな助かると思います。
──個人的に特に気にいった組み合わせを教えてください。
Nob 最終形態の大きなモデルの組み合わせも好きなんですけど、僕はコンパクト・サイズのV3+VB-112の組み合わせが特に好きですね。こんなに小さくてこんなにいい音が出せるんだという驚きがあったし、持ち回りのしやすさ、音作りのしやすさも凄く良かったです。きっとPAさんもこれなら音を作りやすいんじゃないかな。初めてアンプを買うという方に、ぜひお奨めしたいですね。
延本 私も、まずはV3+VB-112から導入したいと感じました。ただ、どのモデルもサイズ感は違いますけど、機能的にはほぼ一緒で、どのモデルでもNobさんがやってらっしゃるハードでイケイケなかっこいいロックもいけますし、私が狙っているあたたかい音も出せます。だから最初はコンパクトなV3+VB-112から初めて、パワーがもっと欲しいと思ったら、より大きいモデルに変えていくのもアリですよね。
──ありがとうございます。最後に、AmpegのファンやVentureシリーズが気になるという人にメッセージをお願いします。
Nob Ampegはリハスタに必ずあるアンプというイメージで、信頼感がすごくあるんです。今回弾いたVentureシリーズは、Ampegの絶対的な安心感はそのままに、よりソリッドになった感じ、ローがしっかり出るのに回らない感じがとても良かったです。ぜひ皆さんも試してみてください。
延本 私もAmpegには凄く安心感を感じていて、アンプを持ち歩かなかった頃は、ライブハウスに向かうときはAmpegだったらいいなと思って行っていました。癖のあるアンプの音を調整するのは本当に大変なんですけど、Ampegは今日のVentureシリーズも含めて、癖があってハマらないということがないんです。この安心感は、皆さんにもぜひ感じていただきたいですね。
本記事で紹介している製品: Ampeg Ventureシリーズ
https://ampeg.jp/products/venture-bass-amplifiers/

Nob プロフィール
日本のラウド・ロックの雄、MY FIRST STORYのベーシスト。MY FIRST STORY は2011年結成、2012年に1stフル・アルバムでデビュー。2024年春から 『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』の主題歌をMY FIRST STORYとHYDEとのコラボで担当、ファン層をさらに広げている。また、2024年8月からは各地のフェスに参加するほか、MY FIRST STORY 恒例の2マン企画 "Giant Killing" が初のツアー形式となって、全国5か所で開催される予定だ。

延本文音 プロフィール
ニューミュージックを血肉に洋邦の80’sサウンドをクロスオーヴァーした楽曲と郷愁を煽る甘い歌声のネオ・ニューミュージックバンドGOOD BYE APRILのベーシスト。作詞、絵、デザインでも才能を発揮している。GOOD BYE APRILは2011年、東京で結成。2023年 春、日本ニューミュージックの名門レーベルである日本クラウン・PANAMよりメジャーデビュー。2024年9月、初のBillboard Liveツアーを開催予定。11月にはメジャー1stフルアルバム『HEARTDUST』のリリースを発表するなどバンドの活動を加速させている。
取材=井戸沼尚也
動画撮影・編集=熊谷和樹
録音=嵩井翔平
写真=星野俊
