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Venture VB-88: 軽量化に関する重たいお話

By: ディノ・モノエクセロス
Ampegファンなら、「ビッグリグ(大きな機材)」を使うのが大好きなはず。SVTを810キャビネットで鳴らすのは、この上ない体験です。でも、私と同じように、どんなに簡単な搬入作業でも、あのモンスターを動かすことを考えただけで、背中や腰から悲鳴を上げる人もいるでしょう。『最適な2人を教えてくれる?』と書かれたジョークとともに階段の下に置かれている810キャビネットを何度見てきたことか。
幸運にも専属のローディーがいたり、SVTと810が既に準備されたフェスに出演する場合は別ですが、普通は運ぶことを考えるだけで、毎回のギグに810を持ち込む可能性は悲しいかな、どんどん減っていくでしょう。そもそも810をライブに持ち込むための運搬手段がない場合もあります。私がライブを始めた初期の頃は、1969年製のフォルクスワーゲン・ビートルの助手席を取り外して、810キャビネットを横にして助手席側に載せ、SVTは後部座席にベースと一緒に載せていました。そう…当時の私はそれほどまでに夢中で、そして今よりずっと若かったので、怪我からもすぐに回復できたのです。
最近では、810キャビネットを車に積み下ろしする方法について、腰を痛めないためのインストラクションビデオを作ったほどです。
そして現在…ベースプレイヤーたちはますます自分のリグを小型化したり、IEM(インイヤーモニター)やペダルボードのプリアンプに置き換えたりしています。ステージで空気を震わせる必要性は依然として残っていますが、もしあなたも私と同じなら、ビジュアルのためとか、空気を揺るがすためとか関係なく、ただただ810を使いたいという気持ちが強いかもしれません。さまざまな理由で、SVTと810は多くのプロのツアーやライブで業界標準のままであり続けています。しかし、毎晩自分で動かすとなると、その大きさと扱いにくさはやはり否定できません。
そこで登場したのがVB-88です。私たちAmpeg軍団では冗談で、「810をダイエットさせた」と言っていますが、それだけでなく「きれいに」もしました。810キャビネットの約2/3のサイズで、重量は半分以下(140ポンドから67ポンドに)、VB-88はその大きな存在感と迫力ある音量を保ちつつ、整体師にかかる必要がなくなるのです!

では、どうやってそれを実現したのか?
すべてのVentureキャビネットと同様、軽量で耐久性のあるキャビネット素材を探し出すために多くの研究開発を行いました。それを、精密な内部補強、フロントシェルフポート、バーチ製のバッフルボードと組み合わせることで、素晴らしいサウンドを持つ、軽量で驚くほど音量のあるキャビネットが完成しました。でも、そこに重たいセラミック製の8発スピーカーをそのまま組み込めば、これらの研究と設計が無駄になってしまいます。そこで、私たちはLaVoce®に依頼して、このキャビネットに生命を吹き込むべく特別仕様のネオドライバーを設計してもらいました。
あ、先ほど言った「きれいに」した部分ですが、ネオジムスピーカーとLaVoceのHFドライバーの特性により、VB-88は810に比べて少しクリーンなサウンドを持っています。でも油断しないでください。VB-88は、皆さんがAmpegに期待する810のような激しい音も出せます。他にも、きれいにするという意味では、すべてのVentureキャビネットと同じカーボンファイバースタイルのトーレックスや、新しいブラックアウトされたグリル、再設計されたロゴプレートも採用しました。
また、このキャビネットの移動がさらに簡単になるよう、810と同じようにタオルバーとドーリースタイルのキャスターを採用し、側面にはハンドルを追加しました。これにより、あなたのバンドのギタリストや、はたまたシンガーまでもが、上手く頼めばこのキャビネットを運んでくれるかもしれません。
「もう810は運べない」とおっしゃる方々…確かにそうかもしれませんが、それはVB-88とその力強いサウンドを持ち込めない理由にはならないですよね。

ディノは、25年以上にわたりAmpegの世界で活動し、世界中でセミナーやクリニックを開催してきました。また、彼はMel Bay社と自身の出版会社MonoTunes Musicから出ている4冊のベース教則本の著者でもあります。彼のお気に入りのベースはMTD 534-24です。
